こめかみ頭痛の原因別対策|タイプ別のセルフケアで今すぐ痛みを解消!

ズキズキ、ガンガン…。こめかみの頭痛に悩まされていませんか?つらいこめかみの痛みは、日常生活にも支障をきたしますよね。このページでは、こめかみ頭痛の原因を特定し、適切なセルフケアの方法を詳しく解説します。こめかみ頭痛には、緊張型頭痛、片頭痛、群発頭痛など、様々な原因が考えられます。それぞれの症状や原因を理解することで、効果的なセルフケアを行うことができます。また、ツボ押しやマッサージ、ストレッチ、アロマテラピーなど、すぐに実践できる具体的なセルフケア方法もご紹介。さらに、頭痛を悪化させないための生活習慣の改善策も合わせて解説することで、根本的な解決を目指します。こめかみ頭痛の原因と適切な対処法を学ぶことで、痛みを和らげ、快適な毎日を取り戻しましょう。

1. こめかみの頭痛とは

こめかみの頭痛は、頭の側面、特に耳の上あたりにあるこめかみと呼ばれる部分に感じる痛みです。ズキズキする痛みや、締め付けられるような痛み、鈍い痛みなど、痛みの種類は様々です。こめかみだけに痛みを感じることもあれば、頭全体や目の奥、首や肩にも痛みを伴う場合もあります。痛みの程度も軽く感じる場合から、日常生活に支障が出るほどの激しい痛みを感じる場合まで様々です。

1.1 こめかみ頭痛の症状

こめかみ頭痛の症状は、原因によって様々です。代表的な症状としては、ズキズキとした拍動性の痛み、締め付けられるような痛み、鈍痛、重だるさなどがあります。また、吐き気や嘔吐、光や音過敏、めまいなどを伴う場合もあります。これらの症状は、一時的に現れることもあれば、慢性的に続くこともあります。

1.2 こめかみ以外の頭痛との違い

こめかみ以外の頭痛との違いを理解することは、適切なセルフケアを行う上で重要です。主な頭痛の種類と、こめかみ頭痛との違いを以下の表にまとめました。

頭痛の種類症状の特徴こめかみ頭痛との違い
緊張型頭痛頭全体を締め付けられるような痛み。肩や首のこりも伴うことが多い。こめかみに限局した痛みではなく、頭全体に広がる痛みであることが多い。
片頭痛ズキズキとした拍動性の痛み。吐き気や嘔吐、光や音過敏を伴う場合もある。片頭痛もこめかみに痛みが出ることがあるが、こめかみに限局せず、片側または両側のこめかみから目の奥、前頭部にかけて痛むことが多い。
群発頭痛片側の目の奥に激しい痛みが起こる。目の充血、鼻水、鼻づまりなどの症状を伴う。こめかみではなく、目の奥に激しい痛みが起こるのが特徴。

こめかみ以外の頭痛との違いを理解し、適切なセルフケアを行うことが重要です。セルフケアで改善しない場合や、症状が続く場合は、医療機関への相談も検討しましょう。

2. こめかみ頭痛の主な原因

こめかみの頭痛は、様々な原因で引き起こされます。ここでは代表的な原因を詳しく解説し、それぞれに合ったセルフケアの方法をご紹介します。

2.1 緊張型頭痛

2.1.1 症状と原因

緊張型頭痛は、こめかみを含む頭の両側が締め付けられるように痛むのが特徴です。肩や首のこり、目の疲れ、精神的なストレス、長時間のパソコン作業やスマートフォンの使用などが原因と考えられています。痛みは持続的で、鈍痛であることが多く、吐き気や光過敏を伴うことはあまりありません。

2.1.2 セルフケア

入浴や軽い運動で血行を促進したり、温湿布で患部を温めたりすることで痛みが和らぐことがあります。また、目の疲れが原因の場合は、休憩を挟みながら作業をする、パソコンの画面と目の距離を適切に保つなどの工夫も効果的です。

2.2 片頭痛

2.2.1 症状と原因

片頭痛は、こめかみを含む頭の片側がズキズキと脈打つように痛むのが特徴です。吐き気や嘔吐、光過敏、音過敏などを伴う場合もあり、日常生活に支障をきたすこともあります。 片頭痛の誘因には、ストレス、睡眠不足、空腹、気候の変化、飲食物(チョコレート、チーズ、赤ワインなど)などが挙げられます。女性ホルモンの変動も影響するため、月経周期に関連して頭痛が起こる場合もあります。

2.2.2 セルフケア

静かで暗い部屋で休息をとる、カフェインを摂取する、冷罨法でこめかみを冷やすなどの方法が効果的です。ただし、カフェインの過剰摂取は頭痛を悪化させる可能性があるので注意が必要です。

2.3 群発頭痛

2.3.1 症状と原因

群発頭痛は、こめかみを含む目の奥に激しい痛みが起こるのが特徴です。片側の目が充血したり、涙が出たり、鼻が詰まったりする症状を伴うこともあります。 痛みは15分から3時間程度続き、数週間から数ヶ月間、毎日同じ時間帯に起こることがあります。原因は完全には解明されていませんが、アルコールや喫煙が誘因となる場合があると言われています。また、男性に多く発症する傾向があります。

2.3.2 セルフケア

群発頭痛の痛みは非常に激しいため、セルフケアで完全に解消することは難しいです。酸素吸入が効果的とされており、医師の指示のもと行う必要があります。

2.4 副鼻腔炎

2.4.1 症状と原因

副鼻腔炎は、鼻の奥にある副鼻腔に炎症が起こる病気です。こめかみだけでなく、頬や額にも痛みを感じることがあります。鼻水や鼻詰まり、発熱などの症状を伴うこともあります。 細菌やウイルス感染が原因で起こります。

2.4.2 セルフケア

副鼻腔炎は自然治癒することもありますが、症状が続く場合は医療機関を受診し、適切な治療を受けることが重要です。セルフケアとしては、鼻うがいなどで鼻腔を清潔に保つことが有効です。

2.5 目の疲れ

2.5.1 症状と原因

長時間のパソコン作業やスマートフォン操作、読書などで目を酷使すると、目の疲れからこめかみに頭痛が生じることがあります。目の奥の痛み、かすみ、乾燥などの症状を伴う場合もあります。

2.5.2 セルフケア

目を温める、目の周りのマッサージをする、遠くの景色を見るなど、目を休ませることで症状が改善することがあります。また、ブルーライトカット眼鏡を使用することも効果的です。

2.6 歯のトラブル

2.6.1 症状と原因

虫歯や歯周病、顎関節症などが原因で、こめかみに痛みが放散することがあります。歯の痛み、噛み合わせの違和感、口が開けにくいなどの症状を伴う場合もあります。

2.6.2 セルフケア

歯のトラブルが疑われる場合は、歯科医院を受診し適切な治療を受けることが重要です。セルフケアとしては、歯磨きを丁寧に行い、口腔内を清潔に保つことが大切です。

2.7 高血圧

2.7.1 症状と原因

高血圧は、こめかみの拍動性の頭痛を引き起こすことがあります。めまい、動悸、息切れなどの症状を伴う場合もあります。 高血圧は自覚症状がない場合も多いので、定期的に血圧を測定することが重要です。

2.7.2 セルフケア

高血圧のセルフケアとしては、減塩、適度な運動、禁煙、ストレスマネジメントなどが挙げられます。しかし、高血圧は放置すると様々な合併症を引き起こす可能性があるため、医療機関を受診し、適切な治療を受けることが重要です。

2.8 その他の原因

こめかみ頭痛の原因は上記以外にも、くも膜下出血、脳腫瘍、側頭動脈炎などの深刻な病気が隠れている場合もあります。突然の激しい頭痛、意識障害、発熱、嘔吐などを伴う場合は、すぐに医療機関を受診してください。

原因症状セルフケア
緊張型頭痛頭全体を締め付けられるような痛み入浴、軽い運動、温湿布
片頭痛片側のズキズキとした痛み、吐き気、光過敏休息、カフェイン摂取、冷罨法
群発頭痛片側の目の奥の激しい痛み、目の充血、鼻詰まり酸素吸入(医師の指示のもと)
副鼻腔炎頬や額の痛み、鼻水、鼻詰まり鼻うがい
目の疲れ目の奥の痛み、かすみ、乾燥目を温める、目の周りのマッサージ
歯のトラブル歯の痛み、噛み合わせの違和感歯磨き、歯科医院の受診
高血圧拍動性の頭痛、めまい、動悸減塩、適度な運動、禁煙

3. こめかみ頭痛のセルフケア方法

こめかみのズキズキとした痛み、我慢できますか?つらいこめかみ頭痛を少しでも和らげるために、すぐにできるセルフケア方法をいくつかご紹介します。ただし、これらの方法はあくまで一時的な対処法です。症状が改善しない場合や悪化する場合は、医療機関への相談をおすすめします。

3.1 ツボ押し

東洋医学では、特定のツボを刺激することで、気の流れを整え、痛みを和らげるとされています。こめかみ頭痛に効果的なツボをいくつかご紹介します。

ツボの名前位置押し方
太陽こめかみ、眉尻と目尻の間の少し凹んだ部分人差し指の腹で優しく3~5秒ほど押します。これを数回繰り返します。
印堂眉間の真ん中、少し凹んだ部分人差し指の腹で優しく3~5秒ほど押します。これを数回繰り返します。
百会頭のてっぺん、両耳の上端を結んだ線と、眉間から頭頂部へ線を引いた線が交差する点人差し指の腹で優しく3~5秒ほど押します。これを数回繰り返します。

3.2 マッサージ

こめかみ周辺の筋肉を優しくマッサージすることで、血行が促進され、痛みが緩和されることがあります。指の腹を使って、こめかみから耳の上、首筋にかけて優しく円を描くようにマッサージしてみましょう。強く押しすぎないように注意してください。

3.3 ストレッチ

肩や首の筋肉が凝り固まっていると、こめかみ頭痛を引き起こすことがあります。首をゆっくりと左右に傾けたり、回したりするストレッチで、筋肉の緊張をほぐしましょう。肩を上下に動かす、肩甲骨を寄せるストレッチも効果的です。

3.4 温冷療法

痛みの種類によって、温めるか冷やすかを使い分けましょう。緊張型頭痛の場合は、温めたタオルや蒸しタオルをこめかみに当てると、血行が促進され、痛みが和らぎます。一方、片頭痛の場合は、冷やしたタオルや保冷剤をこめかみに当てると、血管が収縮し、炎症を抑える効果が期待できます。

3.5 アロマテラピー

アロマテラピーは、香りによってリラックス効果をもたらし、こめかみ頭痛の緩和に役立つことがあります。ラベンダーやペパーミントなどの精油をティッシュに数滴垂らして香りを嗅いだり、アロマディフューザーを使用したりする方法が手軽です。

3.5.1 ラベンダー

ラベンダーは、リラックス効果が高く、緊張型頭痛に効果的です。安眠効果も期待できるので、寝る前に香りを嗅ぐのもおすすめです。

3.5.2 ペパーミント

ペパーミントは、清涼感のある香りで、血管を収縮させる作用があります。そのため、片頭痛の痛みを和らげる効果が期待できます。また、吐き気を伴う頭痛にも効果的です。

3.6 休息

こめかみ頭痛を感じたら、まずは静かな場所で休息を取りましょう。横になって目を閉じ、リラックスすることで、自然と痛みが和らぐこともあります。

3.7 水分補給

脱水症状も頭痛の原因の一つです。こまめに水分を摂るように心がけましょう。特に、カフェインやアルコールを摂取した後は、意識的に水分補給をしましょう。

4. こめかみ頭痛を悪化させないための生活習慣

こめかみ頭痛は、生活習慣の乱れによって引き起こされたり、悪化したりすることがあります。規則正しい生活を送り、頭痛の発生頻度や痛みの軽減を目指しましょう。

4.1 正しい姿勢を保つ

デスクワークやスマートフォンの長時間使用など、前かがみの姿勢を続けると、首や肩の筋肉が緊張し、こめかみ頭痛の原因となることがあります。正しい姿勢を意識することで、頭痛の予防・改善につながります。

具体的には、耳、肩、腰、くるぶしが垂直線上にあるように意識し、背筋を伸ばしましょう。パソコン作業をする際は、モニターの高さを目の位置に合わせ、肘が90度になるように椅子や机の高さを調整することも大切です。

4.2 適度な運動

適度な運動は、血行促進効果が期待できるため、こめかみ頭痛の予防に効果的です。ウォーキングやジョギング、水泳など、自分に合った運動を継続的に行うようにしましょう。ただし、激しい運動は逆効果になる場合があるので、自分の体調に合わせて無理のない範囲で行うことが大切です。

4.3 バランスの取れた食事

栄養バランスの偏った食事は、こめかみ頭痛の悪化要因となることがあります。ビタミンやミネラルが豊富な食品を積極的に摂り、バランスの良い食事を心がけましょう。特に、マグネシウムは血管の緊張を和らげる効果があるため、こめかみ頭痛の予防に効果的です。マグネシウムは、アーモンドやひまわりの種、ほうれん草などに多く含まれています。

栄養素効果多く含まれる食品
マグネシウム血管の緊張を和らげるアーモンド、ひまわりの種、ほうれん草、納豆
ビタミンB2エネルギー代謝を促進レバー、うなぎ、卵、牛乳
ビタミンCストレスへの抵抗力を高めるレモン、いちご、ブロッコリー、ピーマン

4.4 十分な睡眠

睡眠不足は、自律神経のバランスを崩し、こめかみ頭痛を引き起こす原因となります。毎日同じ時間に寝起きし、質の高い睡眠を確保するために、寝る前のカフェイン摂取やスマートフォン操作は控えましょう。寝室を暗く静かに保ち、リラックスできる環境を作ることも大切です。快適な睡眠を得るために、自分に合った枕や寝具を選ぶことも効果的です。

4.5 ストレスマネジメント

ストレスは、こめかみ頭痛の大きな原因の一つです。自分なりのストレス解消法を見つけ、ストレスを溜め込まないようにすることが大切です。趣味に没頭したり、リラックスできる音楽を聴いたり、アロマを焚いたりするなど、自分に合った方法でストレスを発散しましょう。また、友人や家族に相談したり、気分転換を図ることも効果的です。規則正しい生活を送り、心身ともに健康な状態を保つことが、こめかみ頭痛の予防・改善に繋がります。が決定されます。場合によっては、専門の医療機関へ紹介されることもあります。

5. まとめ

こめかみの頭痛は、緊張型頭痛、片頭痛、群発頭痛、副鼻腔炎、目の疲れ、歯のトラブル、高血圧など、様々な原因で引き起こされます。それぞれの原因によって症状や適切なセルフケア方法は異なります。この記事では、こめかみ頭痛の主な原因別に症状とセルフケアの方法を解説しました。例えば、緊張型頭痛の場合は、肩や首のストレッチやマッサージ、温湿布などが有効です。また、片頭痛の場合は、静かな場所で休息を取り、光や音を避けることが重要です。群発頭痛の場合は、酸素吸入が効果的とされています。

セルフケアとして、ツボ押しやマッサージ、ストレッチ、温冷療法、アロマテラピー、休息、水分補給なども紹介しました。こめかみの痛みを感じた際は、これらのセルフケアを試してみてください。ただし、セルフケアで改善しない場合や、激しい痛み、発熱、嘔吐、意識障害などの症状を伴う場合は、自己判断せずに医療機関を受診しましょう。日頃から正しい姿勢を保つ、適度な運動をする、バランスの取れた食事を摂る、十分な睡眠をとる、ストレスを適切に管理するなど、生活習慣を整えることも、こめかみ頭痛の予防と改善に繋がります。お困りの方は当院へご相談ください。

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水田 順司整体院 海沙 院長
臨床経験26年。延べ4万人以上の施術実績。
【所有資格】
・理学療法士
・日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー