五十肩の痛みを解消!おすすめ筋トレ種類8選【自宅で簡単、効果的な運動を紹介】

五十肩の痛みで悩んでいませんか?腕が上がらない、夜も眠れないなど、日常生活に支障をきたす五十肩。この辛い症状を改善するために効果的なのが筋トレです。五十肩の筋トレは、肩関節周囲の筋肉を強化し、血行を促進することで痛みを緩和、関節可動域の改善に繋がります。本記事では、五十肩の症状や原因、筋トレが効果的な理由を解説した上で、自宅で簡単に行えるおすすめの筋トレ種類を8つ厳選してご紹介します。それぞれの運動の効果と具体的なやり方を写真付きで分かりやすく解説しているので、誰でも簡単に実践できます。さらに、五十肩の筋トレ以外の治療法や日常生活で気を付けるべき点、よくある質問など、五十肩に関する情報を網羅的に掲載。五十肩を克服し、快適な日常生活を取り戻すための第一歩を踏み出しましょう。

1. 五十肩とは?

五十肩とは、正式には肩関節周囲炎と呼ばれ、肩関節とその周囲の組織に炎症や痛み、運動制限が生じる疾患です。40代から50代に多く発症することから「五十肩」と呼ばれていますが、実際には30代や60代以降でも発症する可能性があり、年齢だけで判断することはできません。明確な原因が特定できない場合も多く、一次性凍結肩と呼ばれます。一方、ケガや骨折、手術後などに発症する場合は二次性凍結肩と呼ばれます。

1.1 五十肩の症状

五十肩の症状は、大きく分けて疼痛期、拘縮期、回復期の3つの段階に分けられます。

疼痛期は、発症初期の段階で、激しい痛みを伴うのが特徴です。夜間痛や安静時痛も出現し、睡眠を妨げられることもあります。特に、腕を上げたり、後ろに回したりする動作で強い痛みを感じます。

拘縮期は、炎症がやや落ち着き、痛みが軽減してくる時期ですが、肩関節の動きが制限されるようになります。日常生活動作にも支障が出始め、着替えや髪を洗う、高いところの物を取るといった動作が困難になります。関節可動域の制限は、肩関節のあらゆる方向の動きに及びます。

回復期に入ると、徐々に痛みと関節の拘縮が改善していきます。時間をかけて、肩関節の動きも元に戻っていくことが多いですが、完全に元の状態に戻るまでには、数ヶ月から数年かかる場合もあります。

1.2 五十肩の原因

五十肩の明確な原因は、まだ完全には解明されていません。しかし、加齢に伴う肩関節周囲の組織の老化や変性、肩関節の使い過ぎ外傷不良姿勢血行不良糖尿病甲状腺疾患などの基礎疾患などが関係していると考えられています。また、ストレス遺伝的要因も発症リスクを高める可能性が指摘されています。

1.3 五十肩になりやすい人の特徴

五十肩になりやすい人の特徴としては、以下のようなものが挙げられます。

特徴詳細
40代~50代加齢に伴う肩関節周囲の組織の変性が原因の一つと考えられています。
女性男性よりも女性の方が発症しやすい傾向があります。ホルモンバランスの変化などが影響している可能性が考えられています。
デスクワーク中心の人長時間同じ姿勢で作業をすることで、肩関節周囲の筋肉が硬くなり、血行不良を起こしやすくなります。
糖尿病、甲状腺疾患などの基礎疾患を持つ人これらの疾患は、五十肩の発症リスクを高めることが知られています。
肩に負担がかかるスポーツをしている人野球、テニス、バレーボールなど、肩を酷使するスポーツは、肩関節に負担をかけ、炎症を起こしやすくします。
ストレスを溜めやすい人ストレスは、自律神経のバランスを崩し、血行不良や筋肉の緊張を引き起こし、五十肩の発症を促進する可能性があります。

2. なぜ筋トレが五十肩に効果的なのか?

五十肩の痛みや可動域制限に悩まされている方は、筋トレが効果的な解決策となることをご存知でしょうか?五十肩において、筋トレは痛みの緩和、可動域の改善、再発予防に大きく貢献します。そのメカニズムを理解することで、より効果的な五十肩対策を行うことができます。

2.1 肩関節周囲の筋肉の強化

五十肩は、肩関節周囲の筋肉の炎症や硬化が原因で起こります。筋トレによって肩関節周囲の筋肉、特に棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋といった回旋筋腱板(ローテーターカフ)を強化することで、肩関節の安定性が向上し、痛みの軽減や再発予防につながります。加齢や運動不足によって衰えがちなこれらの筋肉を鍛えることで、肩関節の安定性を取り戻し、スムーズな動きをサポートします。例えば、チューブを用いた外旋運動は、回旋筋腱板を効果的に鍛えることができます。

2.2 血行促進による痛みの緩和

五十肩になると、肩周辺の血行が悪くなり、痛みが悪化することがあります。筋トレは、血行を促進することで、筋肉や関節への酸素供給を向上させ、老廃物の排出を促します。これにより、炎症が抑えられ、痛みが緩和されます。軽い運動でも血行促進効果は期待できるので、痛みがある場合は無理せず、振り子運動などから始めてみましょう。

2.3 関節可動域の改善

五十肩の特徴的な症状の一つに、腕が上がらない、後ろに手が回らないといった関節可動域の制限があります。筋トレを行うことで、肩関節周囲の筋肉の柔軟性が向上し、関節可動域の改善につながります。例えば、タオルを使った運動は、肩甲骨の動きを滑らかにし、腕を上げやすくする効果が期待できます。また、壁を使った運動は、肩関節の屈曲や伸展の可動域を広げるのに役立ちます。可動域の改善は日常生活動作の向上にもつながり、QOL(生活の質)の向上に大きく貢献します。

効果メカニズム具体的な筋トレ例
肩関節周囲の筋肉の強化回旋筋腱板(ローテーターカフ)の強化による肩関節の安定性向上チューブを使った外旋運動、内旋運動
血行促進による痛みの緩和血行促進による酸素供給向上と老廃物排出促進振り子運動、タオルを使った運動
関節可動域の改善肩関節周囲の筋肉の柔軟性向上壁を使った運動、ストレッチポールを使った運動、肩甲骨はがし運動

筋トレは五十肩の症状改善に効果的ですが、痛みを悪化させないよう、正しいフォームで行うことが重要です。自分の体に合った適切な筋トレ方法を選択し、無理なく継続することで、五十肩の改善、再発予防を目指しましょう。

3. 五十肩の筋トレを行う上での注意点

五十肩の筋トレは、正しく行えば効果的な治療法となりますが、誤った方法で行うと症状を悪化させる可能性があります。安全かつ効果的に筋トレを行うために、以下の注意点を守りましょう。

3.1 痛みが出ない範囲で行う

五十肩の筋トレで最も重要なのは、痛みが出ない範囲で行うことです。痛みがある場合は、無理に動かすと炎症が悪化し、痛みが強くなる可能性があります。軽い痛みであれば問題ありませんが、強い痛みや違和感を感じる場合はすぐに運動を中止し、安静にしてください。痛みの程度を判断する目安としては、安静時に痛みがない、もしくは日常生活で少し違和感がある程度であれば筋トレを行っても問題ないとされています。痛みの感じ方には個人差がありますので、自分の体に耳を傾け、無理のない範囲で運動を行いましょう。

3.2 無理な動きは避ける

五十肩の患部はデリケートな状態になっているため、急激な動きや無理なストレッチは禁物です。特に、痛みが出る方向への動きは避け、できる範囲でゆっくりと動かしましょう。可動域を広げようと焦る気持ちは分かりますが、徐々に可動域を広げていくことが大切です。無理な動きをしてしまうと、筋肉や腱を傷つけ、症状を悪化させる可能性があります。また、急に動かすと反射的に筋肉が緊張し、痛みが強くなる場合もあります。運動前にしっかりと準備運動を行い、筋肉を温めてから行うようにしましょう。

3.3 適切な負荷と回数で行う

筋トレの効果を高めるためには、適切な負荷と回数で行うことが重要です。負荷が軽すぎると効果が薄く、逆に重すぎると痛みを悪化させる可能性があります。最初は軽い負荷から始め、徐々に負荷を上げていくようにしましょう。回数は、1つの運動につき10回程度を目安とし、1日に2~3セット行うのが効果的です。ただし、痛みが出た場合はすぐに中止してください。また、毎日同じ筋トレを行うのではなく、数種類の筋トレを組み合わせて行うことで、バランスよく筋肉を鍛えることができます。以下の表を参考に、自分に合った負荷と回数を見つけてください。

運動強度回数セット数休憩時間
軽い痛みを感じる程度10回2~3セット30秒~1分
少しきついと感じる程度8~12回2~3セット1~2分
かなりきついと感じる程度5~8回2~3セット2~3分

3.4 専門家に相談する

五十肩の症状や痛みの程度は人それぞれです。そのため、自己判断で筋トレを行うのではなく、専門家に相談することが大切です。理学療法士などの専門家は、個々の症状に合わせた適切な運動方法や負荷、回数を指導してくれます。また、症状が悪化している場合や、適切な運動方法が分からない場合は、自己流で判断せず、必ず専門家に相談しましょう。適切な指導を受けることで、安全かつ効果的に五十肩を改善することができます。

3.5 継続することが重要

五十肩の筋トレは、継続することが重要です。1回や2回行っただけでは効果を実感できない場合もありますが、諦めずに毎日続けることで、徐々に効果が現れてきます。毎日同じ時間に同じ運動を行うことで、習慣化しやすくなります。また、カレンダーなどに筋トレを行った日を記録しておくと、モチベーションの維持にも繋がります。効果を実感できるまでには時間がかかる場合もありますが、焦らずに継続して行うことが、五十肩の改善への近道です。

4. おすすめ五十肩筋トレ種類8選【自宅で簡単!効果的な運動を紹介】

五十肩の痛みを和らげ、可動域を広げるための効果的な筋トレを8種類ご紹介します。自宅で簡単に行えるものばかりですので、ぜひ実践してみてください。

4.1 振り子運動

4.1.1 振り子運動の効果

振り子運動は、肩関節周囲の筋肉を優しく動かすことで、血行促進や痛みの緩和に効果があります。五十肩の初期段階におすすめの運動です。

4.1.2 振り子運動のやり方

リラックスした状態で、痛みを感じない側の腕でテーブルなどを支えます。そして、もう一方の腕を振り子のように前後に、左右に、そして円を描くようにゆっくりと動かします。10回ずつを目安に行いましょう。

4.2 タオルを使った運動

4.2.1 タオルを使った運動の効果

タオルを使った運動は、肩の可動域を広げるのに効果的です。特に、肩甲骨の動きを改善し、肩周りの筋肉の柔軟性を高めます。背中の筋肉も同時にストレッチできるので、肩こり解消にも繋がります。

4.2.2 タオルを使った運動のやり方

タオルの両端を持ち、背中に回し、上下に動かします。無理のない範囲で、徐々に動かす範囲を広げていきましょう。痛みを感じない範囲で10~15回繰り返します。また、タオルを頭の上を通して持ち、肘を曲げ伸ばしする運動も効果的です。この場合も、痛みを感じない範囲で10~15回繰り返します。

4.3 壁を使った運動

4.3.1 壁を使った運動の効果

壁を使った運動は、肩の屈曲や外転といった動きを改善するのに役立ちます。自分のペースで無理なく行えるため、五十肩の症状が強い方にもおすすめです。

4.3.2 壁を使った運動のやり方

壁の前に立ち、指先を壁につけます。痛みを感じない範囲で、徐々に指を壁の上の方に移動させていきます。無理せず、できる範囲で動かしましょう。10回程度繰り返します。

4.4 内旋運動

4.4.1 内旋運動の効果

内旋運動は、肩関節の内旋の可動域を広げるのに効果的な運動です。日常生活で腕を後ろに回す動作がスムーズに行えるようになります。

4.4.2 内旋運動のやり方

背筋を伸ばして立ち、肘を90度に曲げます。手のひらを上に向けた状態から、体の後ろに向けて腕を回します。痛みが出ない範囲で無理なく行い、10回程度繰り返します。

4.5 外旋運動

4.5.1 外旋運動の効果

外旋運動は、肩関節の外旋の可動域を広げるのに効果的な運動です。腕を外側に捻る動作がしやすくなり、日常生活での動作が楽になります。

4.5.2 外旋運動のやり方

背筋を伸ばして立ち、肘を90度に曲げます。手のひらを下に向けた状態から、体の外側に向けて腕を回します。痛みが出ない範囲で無理なく行い、10回程度繰り返します。

4.6 肩甲骨はがし運動

4.6.1 肩甲骨はがし運動の効果

肩甲骨はがし運動は、肩甲骨周りの筋肉の柔軟性を高め、肩の可動域を広げる効果があります。肩こりや猫背の改善にも効果的です。肩甲骨の動きが良くなることで、肩関節の負担を軽減し、五十肩の痛みの緩和にも繋がります。

4.6.2 肩甲骨はがし運動のやり方

両腕を前に伸ばし、肘を曲げます。肩甲骨を意識しながら、両肘を大きく後ろに引いて胸を開き、その後、元の位置に戻します。この動作を10回程度繰り返します。肩甲骨を意識して動かすことが重要です。

4.7 チューブを使った運動

4.7.1 チューブを使った運動の効果

チューブを使った運動は、肩関節周囲の筋肉を強化するのに効果的です。ゴムの抵抗を利用することで、より効果的に筋肉を鍛えることができます。チューブを使うことで、様々な方向への運動が可能になり、肩の可動域を全体的に改善することができます。

4.7.2 チューブを使った運動のやり方

運動の種類やり方回数
水平外転チューブを両手で持ち、胸の前で水平に引っ張ります。10回
内旋チューブを固定し、肘を90度に曲げた状態で内側に引っ張ります。10回
外旋チューブを固定し、肘を90度に曲げた状態で外側に引っ張ります。10回

これらの運動は、チューブの強度を調整することで、負荷をコントロールできます。自分に合った強度で行いましょう。

4.8 ストレッチポールを使った運動

4.8.1 ストレッチポールを使った運動の効果

ストレッチポールを使った運動は、肩甲骨の可動域を広げ、肩周りの筋肉の緊張を和らげる効果があります。 また、姿勢の改善にも効果的です。

4.8.2 ストレッチポールを使った運動のやり方

ストレッチポールの上に仰向けになり、両腕を横に広げます。肩甲骨を意識しながら、両腕をゆっくりと頭の上まで上げて、元の位置に戻します。 この動作を10回程度繰り返します。他にも、ストレッチポールの上に座り、両腕を前に伸ばしてポールを転がす運動も効果的です。

5. 五十肩の筋トレ以外の治療法

五十肩の治療は、筋トレなどの運動療法以外にも様々な方法があります。痛みの程度や症状、生活への影響などを考慮し、最適な治療法を選択することが重要です。ここでは、五十肩の筋トレ以外の代表的な治療法について解説します。

5.1 薬物療法

五十肩の痛みを抑えるためには、薬物療法が有効な場合があります。主に使用される薬には、次のようなものがあります。

薬の種類作用
痛み止め(鎮痛薬)痛みを軽減する効果があります。アセトアミノフェンや非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)などがあります。
非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)痛みと炎症を抑える効果があります。ロキソプロフェンナトリウムやイブプロフェンなどがあります。

5.2 注射療法

薬物療法で効果が不十分な場合や、痛みが強い場合には、注射療法が用いられることがあります。

注射の種類作用
ステロイド注射炎症を抑え、痛みを軽減する効果があります。肩関節周囲に直接注射します。
ヒアルロン酸注射関節液の粘性を高め、関節の動きを滑らかにする効果があります。

5.3 理学療法

理学療法士による専門的な指導のもと、肩関節の可動域 exercisesやストレッチ、マッサージなどを行います。痛みの軽減や肩関節機能の回復を目指します。

5.3.1 理学療法の種類

  • 温熱療法:患部を温めて血行を促進し、痛みを和らげます。
  • 電気療法:低周波や超音波などを用いて、痛みを軽減したり、筋肉の緊張を緩和したりします。
  • 運動療法:肩関節の可動域 exercisesやストレッチを行い、関節の動きを改善します。理学療法士の指導のもと、個々の症状に合わせた exercisesプログラムを作成します。
  • 徒手療法:理学療法士が手を使って、関節の動きを改善したり、筋肉の緊張を緩和したりします。

5.4 その他の治療法

上記以外にも、五十肩の症状に合わせて様々な治療法が用いられます。

  • 超音波療法:超音波を用いて、肩関節周囲の組織の炎症を抑え、痛みを軽減します。
  • 温熱療法:患部を温めることで、血行を促進し、筋肉の緊張を和らげます。ホットパックや赤外線ランプなどが用いられます。
  • 牽引療法:肩関節を牽引することで、関節の動きを改善し、痛みを軽減します。

五十肩の治療法は様々ですが、自分の症状に合った適切な治療法を選択することが重要です。自己判断で治療を行うのではなく、医療機関を受診し、専門家の指導を受けるようにしましょう。

6. 日常生活で気を付けるべきこと

五十肩の痛みを悪化させない、再発を防ぐためには、日常生活での注意点を守ることも重要です。適切なケアを継続することで、より早く症状を改善し、快適な生活を取り戻すことができます。

6.1 姿勢

猫背や前かがみの姿勢は、肩関節への負担を増大させ、五十肩の症状を悪化させる可能性があります。常に正しい姿勢を意識することで、肩への負担を軽減し、痛みの発生を防ぎましょう。具体的には、背筋を伸ばし、顎を引いて、目線はまっすぐ前を見るように心がけましょう。 デスクワークが多い方は、椅子に深く腰掛け、モニターの高さを目の位置に合わせるなど、作業環境を整えることも大切です。

6.1.1 正しい姿勢のポイント

  • 耳、肩、腰が一直線になるように意識する
  • 顎を引いて目線をまっすぐにする
  • 肩の力を抜いてリラックスする

6.2 冷え対策

冷えは血行不良を招き、肩関節の周りの筋肉を硬くし、痛みを増強させる可能性があります。特に冬場は、肩や首周りの保温を心がけましょう。マフラーやストールを巻いたり、温湿布を使用するのも効果的です。 また、入浴で体を温めることで、血行が促進され、筋肉の緊張が和らぎます。シャワーだけで済ませず、湯船に浸かる習慣を身につけましょう。

6.2.1 冷え対策のポイント

場所対策
マフラー、ストール、カイロ
マフラー、ストール、ハイネックの服
全身温かい服装、入浴

6.3 睡眠

睡眠不足は、体の回復力を低下させ、五十肩の症状悪化につながる可能性があります。 毎日同じ時間に寝起きし、睡眠時間を確保することで、質の高い睡眠をとることが重要です。寝る前にカフェインを摂取したり、スマートフォンを長時間操作することは避けましょう。 睡眠環境を整えることも重要です。寝室の温度や湿度を適切に調整し、静かで暗い環境を作ることで、より良い睡眠を得ることができます。

6.3.1 質の良い睡眠のためのポイント

  • 毎日同じ時間に寝起きする
  • 寝る前にカフェインを摂らない
  • 寝る前にスマートフォンを長時間操作しない
  • 寝室の温度や湿度を調整する
  • 静かで暗い環境を作る

6.4 重い荷物

重い荷物を持つことは、肩関節に大きな負担をかけ、五十肩の痛みを悪化させる可能性があります。 特に、腕を上げて重い荷物を持つ動作は避け、リュックサックなど両肩で均等に荷重を分散できるバッグを使用するようにしましょう。 荷物を複数回に分けて運ぶ、カートを使用するなど、工夫して肩への負担を軽減することも重要です。

6.5 栄養バランス

バランスの良い食事を摂ることは、健康な体を作る上で重要であり、五十肩の回復にも繋がります。 特に、タンパク質、ビタミン、ミネラルは、筋肉や骨の修復、炎症を抑える効果が期待できるため、積極的に摂取するようにしましょう。

6.5.1 積極的に摂取したい栄養素

栄養素含まれる食品
タンパク質肉、魚、卵、大豆製品
ビタミンC果物、野菜
ビタミンEナッツ、アボカド
カルシウム牛乳、チーズ、小魚

これらの日常生活における注意点を守ることで、五十肩の症状悪化を防ぎ、回復を促進することができます。痛みがある場合は、無理をせず、安静にすることが大切です。また、症状が改善しない場合は、専門家に相談しましょう。

7. 五十肩の筋トレに関するよくある質問

五十肩の筋トレに関するよくある質問をまとめました。不安や疑問を解消して、適切な運動を行いましょう。

7.1 Q. どのくらいの頻度で筋トレを行えば良いですか?

五十肩の筋トレの頻度は、痛みの状態や個々の体力によって異なります。基本的には、毎日行うことが理想的です。しかし、痛みがある場合は、痛みが軽減するまで回数を減らしたり、休止したりする必要があるかもしれません。痛みが強い場合は、無理せず安静にすることが大切です。毎日行うのが難しい場合は、週に3~4回を目安に行うようにしましょう。1回の運動時間は、10~15分程度を目安に行うと良いでしょう。無理なく続けられるペースで、継続することが重要です。

以下の表を参考に、ご自身の状態に合った頻度で筋トレを行いましょう。

痛みの状態推奨頻度1回の運動時間
痛みがない毎日10~15分
軽い痛みがある毎日、または1日おき5~10分
強い痛みがある安静

7.2 Q. 痛みがある場合はどうすれば良いですか?

五十肩の筋トレ中に痛みを感じた場合は、直ちに運動を中止してください。痛みを我慢して運動を続けると、症状を悪化させる可能性があります。痛みが強い場合は、患部を冷やすなどして炎症を抑えるようにしましょう。痛みが引かない場合は、専門家に相談することをおすすめします。どの程度の痛みまで許容できるかは個人差があるため、自分の体に耳を傾けることが大切です。また、痛みの原因が五十肩以外の疾患である可能性も考えられます。自己判断せずに、専門家の指示に従うようにしましょう。

7.3 Q. どの種類の筋トレが自分に合っているか分かりません。

五十肩の筋トレの種類は様々ですが、どの筋トレが自分に合っているかは、痛みの程度や肩関節の可動域によって異なります。自分に合った筋トレ方法が分からない場合は、専門家に相談してみましょう。専門家は、あなたの症状や状態に合わせて、適切な筋トレ方法を指導してくれます。また、本記事で紹介した筋トレ方法を参考に、自分にできそうなものから始めてみるのも良いでしょう。無理なく続けられる筋トレ方法を見つけることが、五十肩の改善への近道です。

五十肩の症状は人それぞれ異なります。同じ五十肩でも、原因や痛みの程度、可動域制限の度合いは様々です。そのため、自分に合った筋トレの種類も異なります。例えば、急性期で炎症が強い場合は、無理に動かすよりも安静にすることが重要です。また、慢性期で可動域制限が強い場合は、可動域を広げるためのストレッチが効果的です。以下に、症状に合わせた筋トレ方法の例を挙げます。

症状おすすめの筋トレ
急性期(炎症が強い)振り子運動など、痛みの少ない軽い運動
慢性期(可動域制限が強い)タオルを使った運動、壁を使った運動など、可動域を広げるストレッチ
回復期(痛みが軽減し、可動域が広がってきた)チューブを使った運動、肩甲骨はがし運動など、筋力強化のためのトレーニング

上記の表はあくまで一例です。ご自身の症状に合わせて、適切な筋トレ方法を選択するようにしましょう。不明な点があれば、専門家に相談することをおすすめします。

8. まとめ

五十肩は、肩関節周囲の筋肉の炎症や拘縮によって引き起こされる痛みや可動域制限を伴う症状です。この記事では、五十肩の症状や原因、そしてその改善に効果的な筋トレの種類を8つ紹介しました。五十肩の筋トレは、肩関節周囲の筋肉を強化し、血行を促進することで痛みを緩和し、関節可動域を改善する効果が期待できます。紹介した筋トレは、自宅で簡単に行えるものが中心です。振り子運動やタオルを使った運動、壁を使った運動など、手軽に始められるものから、チューブやストレッチポールを使った少し負荷の高い運動まで、ご自身の状態に合わせて選んでみてください。

筋トレを行う際の注意点は、痛みが出ない範囲で行うこと、無理な動きは避けること、そして医師や理学療法士に相談することです。五十肩の改善には、筋トレ以外にも薬物療法や理学療法、注射などの治療法があります。自分に合った治療法を選択するために、医療機関への相談も検討しましょう。日常生活では正しい姿勢を保ち、冷やしすぎに注意し、適度な休息をとることも大切です。紹介した筋トレや日常生活での注意点を実践し、五十肩の痛みを解消し、快適な生活を取り戻しましょう。

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水田 順司整体院 海沙 院長
臨床経験26年。延べ4万人以上の施術実績。
【所有資格】
・理学療法士
・日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー