四十肩・五十肩で腕が上がらない。肩だけを休ませても変わりにくい理由

腕をまっすぐ伸ばせなくなって、少しずつ上に上がらなくなっていく。背中に手が回らないから、服を脱いだり着たりするだけで、ひと苦労。夜中に肩の痛みで目が覚めて、そのあと、なかなか寝つけない。

「我慢するしかないかと思っていた」「年齢のことなら上手に付き合うことを見つけていくしかないと思った」。当院に来られた方が、通い始める前のお気持ちを、こう書いてくださいました。

四十肩・五十肩と呼ばれる、この肩の痛み。「そのうち落ち着くから、動かさずに様子を見ましょう」と言われて、じっと我慢している方も多いと思います。でも今日は、肩だけを休ませて待つ前に、知っておいてほしいことをお話しさせてください。鍵になるのは、肩とつながっている体全体と、ふだんの「歩き方」です。

「動かさずに待っていれば良くなる」とは限りません

痛みが強い時期に、無理に動かさないことは大切です。ズキズキと痛む時に、がまんして腕を回す必要はありません。

けれど、痛みが少し落ち着いてきても、「また痛くなったら怖い」と肩をかばい続けていると、肩のまわりは、だんだん固まっていきます。動かさない時間が長くなるほど、腕の上がる範囲はせまくなり、ちょっと動かしただけでも突っぱるようになっていく。

「休ませているのに、いっこうに上がるようにならない」。そんな声をよく聞きますが、そのひとつの理由がここにあります。休ませることと、動かせる体を取り戻すことは、別のことなんです。

肩は、肩だけで動いているわけではありません

腕を上げるとき、動いているのは肩の関節だけではありません。肩甲骨、鎖骨、肋骨、そして背骨。いくつもの場所が、少しずつ動きを分けあって、腕は上まで上がっていきます。

本当ならば、腕を上げる動きは、肩甲骨や背骨がいっしょに動いて支えてくれるはずなんです。それなのに、背骨が硬くなっていたり、肩甲骨が下がって動きにくくなっていたりすると、肩の関節ひとつに無理がかかってしまいます。

さらに、その背骨や肩甲骨の位置は、骨盤や足元の影響を受けています。お体を見ていると、肩甲骨が下がっている方は、立ったときの骨盤のねじれが強くなっていることがあります。肩は腕に引っぱられ、背骨は骨盤のねじれに引っぱられて、肩まわりの筋肉や神経が、いつも引き伸ばされた状態になってしまう。

だから、痛む肩だけを温めたり揉んだりしても、変わりにくいんです。肩をかばう姿勢のまま、体全体のつながりが崩れていることのほうが、じつは多いんです。

体を変えるには、歩き方を変える必要があります

肩の痛みなのに、と意外に思われるかもしれませんが、私は肩の痛みを見るときにも、歩き方を大切にしています。

歩くとき、腕は自然に前後に振れて、肩甲骨と骨盤は、おたがいに反対向きにねじれながら動いています。私たちは毎日、何千歩と歩くたびに、肩と骨盤をいっしょに動かしているんです。その歩き方が崩れて、骨盤や背骨の動きがかたよっていると、肩甲骨も動きにくい位置のまま固まり、腕が上がりにくい状態がつづいてしまいます。

体を動かしているのは、もとをたどれば神経です。海沙では、その神経から整えて、背骨や肩甲骨、骨盤のつながりを取り戻し、その方に合った歩き方をもう一度身につけていきます。肩をかばって固まっていた体全体の動きが戻ってくると、肩の関節ひとつにかかっていた負担を、体全体で分けて受けられるようになっていきます。

その場しのぎで肩だけをゆるめるのではなく、毎日の歩き方から変えていくこと。遠回りに見えて、それが、また腕が上がりにくくなる流れを断ち切る近道だと、私は考えています。

こんな肩の痛み、心当たりはありませんか

  • 腕を上げようとすると、途中で肩がつかえて痛む。
  • 背中に手が回らず、服の脱ぎ着に苦労する。
  • 夜、肩の痛みで目が覚めてしまう。

どれかに心当たりがあれば、肩の関節だけでなく、背骨や骨盤、歩き方といった体全体のつながりに、かたよりが出ているサインかもしれません。痛む肩だけでなく、その土台から見直してみるといいかもしれません。

「一生付き合うつもり」だった方が

当院にお越しいただいたお客様の感想です。この方は、腕をまっすぐ伸ばせなくなって、だんだん上に上げられなくなり、背中に手が回らず、服の脱ぎ着にも苦労されていました。肩の痛みで夜中に目が覚めることにも悩まされて、「我慢するしかないかと思っていた」とおっしゃっていました。

けど当院に通院しているうちに、少しずつ肩の痛みを感じなくなり、何気ない日常の動作が、自然にできるようになっていかれました。「一生痛みと付き合うつもりでいましたが、支障なく日常生活が送れるようになりました」と、喜んでいただきました(個人の感想です。効果には個人差があります)。

私が大切にしているのは、腕が上がるようになることの、その先です。服を選ぶときに、肩のことを気にしなくていいこと。夜、痛みで目を覚まさずに眠れること。体が動かないことで一度あきらめてしまったことに、もう一度、手をのばせること。そこまで、いっしょに目指していきたいんです。

その肩の痛みが、体のどこから来ているのか。まずは今のお体と歩き方を見て、お伝えします。

よくいただくご質問

Q. 四十肩・五十肩は、放っておけば自然に良くなるのではないですか。
A. 時間とともに痛みが落ち着いていく方もいらっしゃいます。ただ、痛みをかばって動かさない期間が長いと、肩のまわりが固まって、腕の上がりにくさが残ってしまうことがあります。痛みが強い時期は無理をせず、少し落ち着いてきたら、肩だけでなく背骨や骨盤の動きも含めて整えていくことが大切です。

Q. 肩の痛みなのに、どうして歩き方まで見るのですか。
A. 歩くとき、肩甲骨と骨盤はつながって動いています。歩き方がかたよっていると、背骨や肩甲骨の位置もかたより、肩の関節に負担が集まりやすくなります。肩だけでなく、そのつながりの土台から整えていくために、歩き方もいっしょに見ていきます。

その肩の痛みと体のつながりについて、海沙の考え方と施術を、専門のページでくわしくお伝えしています。
▶ 整体院 海沙の施術について、くわしくはこちら

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


ABOUT US
プロフィール写真
水田 順司整体院 海沙 院長
臨床経験26年。延べ4万人以上の施術実績。
【所有資格】
・理学療法士
・日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー