「軟骨がすり減っている」と言われた股関節の痛み。歩き方から、見直しませんか

歩くたびに、足の付け根がズキッと痛む。長くは歩けないから、買い物も、お友だちとのお出かけも、だんだん足が遠のいていく。「また痛くなったら」と、行きたい場所を先にあきらめてしまっていませんか。

病院で検査を受けて、「変形性股関節症ですね。軟骨がすり減っています」と言われた。そう言われると、「もう歳だから」「軟骨は戻らないから」と、半分あきらめた気持ちになってしまいますよね。でも今日は、その股関節の痛みに、まだできることがある、というお話をさせてください。鍵になるのは、ふだんの「歩き方」です。

「軟骨がすり減っている」=それだけが痛みの原因、とは限りません

変形性股関節症と言われると、「軟骨がすり減っているのだから、すり減りが戻らないかぎり、もう良くならない」と思ってしまいますよね。

けれど、画像で軟骨の変形が見つかっても、変形の程度と、痛みの強さは、かならずしも一致しないんです。同じくらいすり減っていても、痛みをあまり感じずに歩けている方もいらっしゃいます。レントゲンに写る形だけを見ていると、見落としてしまうものがある。だから、「すり減っているから、もうどうにもならない」と、決めてしまわないでほしいんです。

股関節の痛みは、「歩き方」で大きく変わります

股関節は、歩くたびに全身の体重を受けとめる、体の要のような場所です。

本当ならば、歩いたときの衝撃や体重は、足首・膝・股関節・背骨で、みんなで分けあって受けてくれるはずなんです。ところが、ふだんの歩き方――足裏のつき方、骨盤の向き、体の使い方――が崩れていると、股関節の決まった一点にばかり、負担が集中してしまう。

だから、その場でまわりの筋肉をゆるめても、同じ歩き方にもどれば、また同じところが痛んでくる。「ほぐしてもらったのに、次の日にはもとどおり」というのは、がまんが足りないからでも、歳のせいでもなくて、負担を集めている”歩き方”そのものが変わっていないからなんです。

体を変えるには、歩き方を変える必要があります

私がいちばん大切にしているのは、痛いところをその場でゆるめることよりも、「歩き方そのものを、整え直していく」ことです。

体を動かしているのは、もとをたどれば神経です。その神経から整えて、足裏の感覚や、体のつながりを取り戻していく。そうやって、その方に合った歩き方をもう一度身につけていくと、股関節の一点に集まっていた負担が、全身に分けて受けられるようになっていきます。

軟骨のすり減りそのものが、元どおりになるわけではありません。それでも、「負担のかかり方」は、歩き方や体の使い方で、変えていける余地がある。楽に歩ける距離が、少しずつのびていく方もいらっしゃいます。体を変えていくには、その場しのぎではなく、歩き方から変えていくこと。私はそう考えています。

こんな股関節の痛み、心当たりはありませんか

  • 歩き始めや、椅子から立ち上がるときに、足の付け根が痛む。
  • 長く歩くと、だんだん痛くなって、途中で休みたくなる。
  • 靴下をはく、足の爪を切るときに、股関節が曲げづらくてつらい。

出方はそれぞれですが、どれかに心当たりがあれば、股関節だけの問題ではなく、体全体の「歩き方」に負担のかたよりが出ているサインかもしれません。痛むところだけでなく、その歩き方の土台から見直してみるといいかもしれません。

その一歩を、あきらめないでほしい

当院に、歩くのがつらくて来られた方がいらっしゃいました。はじめは「足が、すっと抜けるような感じがする」とおっしゃっていて、歩くことに自信をなくしておられました。

歩き方を一緒に整えていくうちに、両足でしっかり踏ん張れるようになって、歩くときの一歩の幅が、だんだん戻ってきた。ご自分でも、靴のはき方や歩幅を意識できるようになっていかれました(個人の感想です。効果には個人差があります)。

私が大切にしているのは、痛みを和らげることだけではありません。それ以上に、行きたい場所へ、自分の足で歩いていけること。体が動かないことで一度あきらめてしまったことに、もう一度、手をのばせること。そこまで、いっしょに目指していきたいんです。

その股関節の痛みが、どんな歩き方から来ているのか。まずは今のお体と歩き方を見て、お伝えします。

よくいただくご質問

Q. 軟骨がすり減っていても、良くなりますか。

A. すり減った軟骨そのものが元どおりになるわけではありません。ただ、痛みは軟骨の状態だけで決まるものではなく、歩き方や体の使い方で負担のかかり方が変わります。そこを整えることで、楽に歩ける距離がのびていく方もいらっしゃいます。まずは今の状態を一緒に確認するところから始めませんか。

Q. 歩き方って、自分で変えられるものなんですか。

A. 歩き方は長年のクセなので、ご自分だけで変えるのは、なかなか難しいものです。だからこそ、神経や足裏の感覚から整えて、体がらくに動かせる状態をつくってから、その方に合った歩き方を少しずつ取り戻していきます。一度、今の歩き方のクセを一緒に見てみましょう。

その股関節の痛みと歩き方について、海沙の考え方と施術を、専門のページでくわしくお伝えしています。

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プロフィール写真
水田 順司整体院 海沙 院長
臨床経験26年。延べ4万人以上の施術実績。
【所有資格】
・理学療法士
・日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー